【GP上海のお話】
2017年11月16日
GP上海に参加。
使用デッキは写真のティムール。
結果:11-4
この結果については一旦満足している、理由は後述する。
まずは余計なことから書こう。
2週間前の香港までは【青白副陽】を使用しており、香港PTQでも5-2と感触は悪くなかった。だが上海ではティムールを使用していた。経緯としてはこうだ。
■今回のスタンについて
プロツアー終了後、スタン環境を一通りプレイしてみたところ、今回のスタンについてはベストな選択や構築は存在せず、如何に自身のプレイスタイルをデッキに反映出来るかが論点であると感じた。それはデッキ選択だけでは無くサイドプランも含めてだ、例えばティムールミラーにおいては後手では牙長獣を全て抜いて後半のマナ域での勝負したい人もいれば、ある程度は残して序盤から攻められるプランも残しておくことが結果的に重いところでの勝負を有利にするという考え方の人もいる。この領域は最早どちらがベストかでは無く、やりやすいかやりにくいかというレベルの話だ。それはどのデッキにおいても起こり得るが、最も顕著なのがティムールだった。今回のデッキ構築はまずこのティムールの差別化合戦に参加するか否かからスタートした。
■GP台北での経験
ティムールは環境で最もフェアなデッキであり最大勢力になることは予想できた。除去がお互いに多くないティムールミラーはかつてのバントカンパニーミラーを彷彿とさせた。ここで筆者の頭をよぎったのは2016年のGP台北だ、ここでの最大勢力はバントカンパニーだった。この環境はバントカンパニーをしっかり練習した者が勝つ環境であったが、当時筆者はバントカンパニーから逃げた、構築で差がつき辛く盤面が複雑化する土俵では戦いたく無いと考え抜け道を探した。結果は散々であった、結果以前に落ち込んだのが自身の姿勢だった、当時プロツアーの参加権も獲得し、今後MTGを上手くなっていかなければならない時期に目の前の試練から逃げたことに帰りの飛行機で激しい後悔が押し寄せた。よって今回はそのリベンジになると考えた。
■構築について
ティムールについては殆どが固定パーツであり、5マナ域以上の枠の選択に終始することが常だった。ミッドレンジデッキ特有の重いほうが勝つ性質により環境のフィニッシャーがどんどん太っていった。ただ赤単やコントロールに対する序盤のもたつき軽減、先に5マナへ到達することの重要性を考慮した結果、そのデブ化戦争には付き合わず、手を加えるべきはマナベースだと決めた。
まず、赤単等のアグロ系デッキとのゲームを健全に進めるため序盤のもたつきを無くす必要があると考えた、そのもたつきはタップイン処理を優先し手札の《霊気との調和》がうまく処理出来ないことが要因の一つであることが分かり、是が非でも1ターン目に《霊気との調和》をキャストすべくアンタップインの緑マナは13枚採用した、これはティムール界最高枚数だ。結果的に基本地形をスムーズに獲得でき4色であるにも関わらずマナカーブをある程度維持したまま5枚目のセットランドをアンタップすることが出来た。また3マナ域の2種がともに青マナを必要とすること、サイド後は青ダブルの必要ケースが増えることを受け、青マナも一般的なティムールよりも増量、結果赤マナが減った為、赤ダブルのカードはメインサイドともに取らないことにした。結果的に5マナ域は色拘束の低いものを選択、土地の枚数も23枚とした。
また2マナ域の選択についても意識した、スゥルタイの出現、赤単のフェロキドンのメイン化を受けて、2マナ3点以上除去を8枚取ることにした、結果能動的な2マナ域8枚、受動的な除去8枚となり先手後手関係なく満足出来る初手のキープ率を高めた。
■結果を受けて
筆者は過去のGPの成績が非常に悪い。初日落ちが大半だ。
今回も初日6-3であるが他の方がよく口にする「エイトの目は無いしなー」等の贅沢は言えない、繰り返しになるが筆者は自身のことを上手いプレイヤーだとは思っていない、正直嬉しいし安心もした。
今回はGP前の調整、構築に関して特別な事は殆ど行わず、1つ1つの事柄を整理し処理していった、その方法がある程度の結果を出してくれたことが次回に繋がるという意味で満足している。次回の構築GPは非常に重要だ。
今日はそんな感じでした。
使用デッキは写真のティムール。
結果:11-4
この結果については一旦満足している、理由は後述する。
まずは余計なことから書こう。
2週間前の香港までは【青白副陽】を使用しており、香港PTQでも5-2と感触は悪くなかった。だが上海ではティムールを使用していた。経緯としてはこうだ。
■今回のスタンについて
プロツアー終了後、スタン環境を一通りプレイしてみたところ、今回のスタンについてはベストな選択や構築は存在せず、如何に自身のプレイスタイルをデッキに反映出来るかが論点であると感じた。それはデッキ選択だけでは無くサイドプランも含めてだ、例えばティムールミラーにおいては後手では牙長獣を全て抜いて後半のマナ域での勝負したい人もいれば、ある程度は残して序盤から攻められるプランも残しておくことが結果的に重いところでの勝負を有利にするという考え方の人もいる。この領域は最早どちらがベストかでは無く、やりやすいかやりにくいかというレベルの話だ。それはどのデッキにおいても起こり得るが、最も顕著なのがティムールだった。今回のデッキ構築はまずこのティムールの差別化合戦に参加するか否かからスタートした。
■GP台北での経験
ティムールは環境で最もフェアなデッキであり最大勢力になることは予想できた。除去がお互いに多くないティムールミラーはかつてのバントカンパニーミラーを彷彿とさせた。ここで筆者の頭をよぎったのは2016年のGP台北だ、ここでの最大勢力はバントカンパニーだった。この環境はバントカンパニーをしっかり練習した者が勝つ環境であったが、当時筆者はバントカンパニーから逃げた、構築で差がつき辛く盤面が複雑化する土俵では戦いたく無いと考え抜け道を探した。結果は散々であった、結果以前に落ち込んだのが自身の姿勢だった、当時プロツアーの参加権も獲得し、今後MTGを上手くなっていかなければならない時期に目の前の試練から逃げたことに帰りの飛行機で激しい後悔が押し寄せた。よって今回はそのリベンジになると考えた。
■構築について
ティムールについては殆どが固定パーツであり、5マナ域以上の枠の選択に終始することが常だった。ミッドレンジデッキ特有の重いほうが勝つ性質により環境のフィニッシャーがどんどん太っていった。ただ赤単やコントロールに対する序盤のもたつき軽減、先に5マナへ到達することの重要性を考慮した結果、そのデブ化戦争には付き合わず、手を加えるべきはマナベースだと決めた。
まず、赤単等のアグロ系デッキとのゲームを健全に進めるため序盤のもたつきを無くす必要があると考えた、そのもたつきはタップイン処理を優先し手札の《霊気との調和》がうまく処理出来ないことが要因の一つであることが分かり、是が非でも1ターン目に《霊気との調和》をキャストすべくアンタップインの緑マナは13枚採用した、これはティムール界最高枚数だ。結果的に基本地形をスムーズに獲得でき4色であるにも関わらずマナカーブをある程度維持したまま5枚目のセットランドをアンタップすることが出来た。また3マナ域の2種がともに青マナを必要とすること、サイド後は青ダブルの必要ケースが増えることを受け、青マナも一般的なティムールよりも増量、結果赤マナが減った為、赤ダブルのカードはメインサイドともに取らないことにした。結果的に5マナ域は色拘束の低いものを選択、土地の枚数も23枚とした。
また2マナ域の選択についても意識した、スゥルタイの出現、赤単のフェロキドンのメイン化を受けて、2マナ3点以上除去を8枚取ることにした、結果能動的な2マナ域8枚、受動的な除去8枚となり先手後手関係なく満足出来る初手のキープ率を高めた。
■結果を受けて
筆者は過去のGPの成績が非常に悪い。初日落ちが大半だ。
今回も初日6-3であるが他の方がよく口にする「エイトの目は無いしなー」等の贅沢は言えない、繰り返しになるが筆者は自身のことを上手いプレイヤーだとは思っていない、正直嬉しいし安心もした。
今回はGP前の調整、構築に関して特別な事は殆ど行わず、1つ1つの事柄を整理し処理していった、その方法がある程度の結果を出してくれたことが次回に繋がるという意味で満足している。次回の構築GPは非常に重要だ。
今日はそんな感じでした。
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